いまさら聞けない話シリーズでは、統率者戦で遭遇するキーワード能力・処理・ルールの内、ややこしいものをピックアップしていくよ
マナ出さないと始まらないが
直感的に理解しやすい分、マナ能力は意外と初心者向けではないルール。
特に、今回『統率者レジェンズ：バルダーズ・ゲートの戦い』でマナ能力テーマの伝説クリーチャー《ゴアガッツ団の親分、ラッガドラッガ》が登場！
ん？なんか難しいことある？
《ラノワールのエルフ》や《極楽鳥》が強化されるだけでしょ？
起動型マナ能力だな。
実はマナ能力は2種類存在する
起動型マナ能力：マナを加えうる効果を持つ起動型能力で、忠誠度能力ではなく、かつ対象を取りえないもの
誘発型マナ能力：起動型マナ能力、もしくはマナがプレイヤーのマナ・プールに加えられることを誘発条件とする、マナを加えうる効果を持つ誘発型能力のうち対象を取りえないもの
さて、ここでクイズです！
《ゴアガッツ団の親分、ラッガドラッガ》を統率者指定時に固有色上採用可能な以下のクリーチャー。
そのマナ生成能力は、マナ能力かマナ能力ではないか？
Q1.《魂光りの炎族》
起動型マナ能力じゃないの？
Q2.《ぶどう園の大魔術師》
誘発型マナ能力じゃないの？
Q3.《にやにや笑いのイグナス》
ソーサリーを唱えられるときにのみ起動可だと・・・？
A3.マナ能力である
タイミングの限定はマナ能力か否かには影響しない。
タイミングこそソーサリーだが、スタックに乗らず、直ちに解決される。
起動に対して《もみ消し》などで対応はされないぞ！
ちなみに《ライオンの瞳のダイアモンド》もインスタントでしか起動できないが、同様の理由でマナ能力である。
Q4.《東屋のエルフ》
デュアルランドやトライオームがあれば、緑以外も生成できるけど・・・
A4.マナ能力ではない
気持ち的にはマナを引き出す目的でタップしているが、あくまで森をアンタップする能力。
マナを引き出す目的でタップしたことにはならず、マナ能力でもない。
コスト支払いの求めに応じて使える機会はないので注意！
なお、引き出す目的でタップすることはルール上特別な意味を持つ。
例えば、以下のクリーチャーの場合・・・
Q5.《クローサの庇護者シートン》
自身がドルイドなので、自身をタップアウトレットして緑生成できるけど・・・!?
A5.マナ能力である
起動型マナ能力の条件を満たすのでマナ能力ではある。
ただし、マナを引き出す目的でタップしたことにはならない
緑生成しているのになんで！？
「マナを引き出す目的で［パーマネント］をタップする／tap [a permanent] for mana」とは、そのパーマネントの、起動コストにタップ・シンボルを含むマナ能力を起動するということを意味する。rule 605〔マナ能力〕参照。
総合ルール 106.12
《クローサの庇護者シートン》の能力はタップ・シンボルを含んでいないから該当しないんだ。
マナを引き出す目的でタップしたことにならない弊害例として、《クローサの庇護者シートン》の能力は《眷者の神童、キナン》の誘発型マナ能力の誘発条件を満たさない
Q6.《大祖始の守り手》
同系統の能力を持つカードは多いよね
A6.マナ能力である
誘発型マナ能力の条件を満たすのでマナ能力である。
《ゴアガッツ団の親分、ラッガドラッガ》の能力で《大祖始の守り手》をアンタップしても意味ないのが微妙だがな
なお、マナがマナ・プールに加えられることによって誘発することが誘発型マナ能力の定義に追加されたのは『イクサラン』での総合ルール更新時。案外最近！？
Q7.《凶暴な熱口》
《ゴアガッツ団の親分、ラッガドラッガ》の7点以上のマナ支払いにピッタリだけど・・・
さいごに
迷ったら起動型マナ能力全体付与したり土地をクリーチャー化すればすべて解決!?
『統率者レジェンズ：バルダーズ・ゲートの戦い』は《ゴアガッツ団の親分、ラッガドラッガ》以外にも、マナ能力か否かが影響するカードがある。
詳細はリリースノートをチェック！
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