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『ストリクスヘイヴン:魔法学院』リリースノートと日本語訳について

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『ストリクスヘイヴン:魔法学院』リリースノートが公開!

かざろふ伯
かざろふ伯

今回はメカニズムうんぬんというより、英語原文と日本語訳の違いが気になる。

ひとまず該当する個別カードを確認していこう

気になる個別カード

may文のあるカード

《尊大な詩人》

尊大な詩人が攻撃するたび、あなたは「2点のライフを支払う。ターン終了時まで、これは飛行を得る。」を選んでもよい。

ウィニー君
ウィニー君

この後も散々続くけど、カギカッコが異常に多いんだよね

(;一_一)

英語原文は以下の通り。

Whenever Arrogant Poet attacks, you may pay 2 life. If you do, it gains flying until end of turn.

ウィニー君
ウィニー君

カギカッコに該当する“”が無いね

may文については、以下の説明がある。

  • (日本語版において)「あなたは『~』を選んでもよい。」という記述がある場合、そのカギカッコの中の行動ができないならそれを選ぶことはできない。
かざろふ伯
かざろふ伯

なぜ日本語版に対する説明がわざわざあるのか(;一_一)

そして、この説明では英語原文と異なる誤読をしかねない。

詳細は後述するぞ!

《献身的な塵語り》

献身的な塵語りが攻撃するたび、あなたは「あなたの墓地からインスタントかソーサリーであるカード1枚をあなたのライブラリーの一番下に置き、あなたのライブラリーの一番上からカード2枚を追放する。このターン、あなたはそれらのカードをプレイしてもよい。」を選んでもよい。

英語原文は以下の通り。

Whenever Ardent Dustspeaker attacks, you may put an instant or sorcery card from your graveyard on the bottom of your library. If you do, exile the top two cards of your library. You may play those cards this turn.

ウィニー君
ウィニー君

《尊大な詩人》と同じだね。

墓地に1枚もインスタントやソーサリーがないと、衝動的ドローは出来ないよ

《使役学基礎》

リリースノートには特に記載がないが、これまたカギカッコがある。

ウィニー君
ウィニー君

このカギカッコ要る?

英語原文は以下の通り。

Look at the top six cards of your library. You may reveal a creature card from among them and put it into your hand. Put the rest on the bottom of your library in a random order. You gain 3 life.

かざろふ伯
かざろふ伯

今後、全てのmay文をカギカッコするのだろうか?

《身震いする発見》

これまたカギカッコがあり、《尊大な詩人》と同様、日本語訳に対する説明がある。

英語原文は以下の通り。

You gain 2 life. Then you may discard two cards. If you do, draw three cards.

かざろふ伯
かざろふ伯

《身震いする発見》は特に、日本語版の説明では英語原文と異なる挙動の誤読をしやすい。詳細は後述↓

《反射するゴーレム》

リリースノートには特に記載がないが、これまたカギカッコがある。

ウィニー君
ウィニー君

最後の行、~を選んでもよい。」を選んでもよい。という表現に違和感を感じるね

英語原文は以下の通り。

Whenever you cast an instant or sorcery spell that targets only Reflective Golem, you may pay 2. If you do, copy that spell. You may choose new targets for the copy.

日本語版の説明では、英語原文と異なる挙動の誤読をしかねない理由

かざろふ伯
かざろふ伯

日本語訳に英語原文にない「」を使っても、同じ意味になるなら問題ない。

だが、今回特にマズいのが、日本語版の説明における以下の赤字部分!

  • (日本語版において)「あなたは『~』を選んでもよい。」という記述がある場合、そのカギカッコの中の行動ができないならそれを選ぶことはできない。

例えば、対戦相手が《覆いを割く者、ナーセット》をコントロールしていて追加ドローができない状況で、《身震いする発見》を唱える場合。

  • 英語原文なら、2点回復し、カード2枚を捨て、1枚も引けないというアクションが取れる
  • 日本語版の説明通りに解釈すると、2点回復することだけが可能で、カード3枚引けないから2枚捨てることすらできないように読める!?
かざろふ伯
かざろふ伯

異なる挙動に読めてしまう原因は・・・

カギカッコ内の行動ができる/できないは、mayの行動に対して言いたかったはず。

ウィニー君
ウィニー君

《身震いする発見》なら、カード2枚を捨てる、がmayの行動だね

でも、日本語版の説明だと、If you do以後の行動もカギカッコ内にあるせいで、できる/できないに掛かっているように読めてしまう。

ウィニー君
ウィニー君

《身震いする発見》なら、3枚引く、がIf you do以後の行動だね・・・

って、掛かっちゃダメじゃん!

そもそも注釈文と混同しうる()はやめたのに、なぜ「」を多用するのか?

ウィニー君
ウィニー君

《善意の騎士》《悪意の騎士》日本語版から、注釈文と混同しうる()を使うのをやめたのに、「」は良いのか?

発売前にオラクル・テキストが更新されているカード

《再鍛の刃、ラエリア》

速攻

再鍛の刃、ラエリアが攻撃するたび、あなたのライブラリーの一番上のカードを追放する。このターン、あなたはそのカードをプレイしてもよい。

あなたがコントロールしている呪文1つか能力1つが、あなたのライブラリーやあなたの墓地からカード1枚以上を追放するたび、再鍛の刃、ラエリアの上に+1/+1カウンター1個を置く。

青字部分がオラクル・テキスト更新部分。

で、その説明が以下の通り。

  • 《再鍛の刃、ラエリア》のオラクル・テキストが更新された。上記が公式テキストである。具体的には、対象としたクリーチャーに与えられる2つ目の能力は、あなたがそれを追放する処理を行うプレイヤーであっても構わない。それらを追放する呪文か能力をあなたがコントロールしているかどうかのみを見るのである。
かざろふ伯
かざろふ伯

更新内容はともかく、説明がおかしい。

《再鍛の刃、ラエリア》の2つ目の能力は対象を取らない。

ということで、リリースノート英語版を確認すると・・・

  • Laelia, the Blade Reforged has received an update to its Oracle text. The official text is listed above. Specifically, the second triggered ability doesn’t care that you are the player taking the action of exiling the cards, only that you control the spell or ability that’s exiling them.
ウィニー君
ウィニー君

《再鍛の刃、ラエリア》の2つ目の誘発型能力について書いてあるだけで、対象としたクリーチャーに与えられるなんて表記はどこにもないよ(;一_一)

マジックにおいて、対象はルール用語として一般的な意味と異なる特別な意味を持つことを知らない人が日本語訳を書いている?

《精霊表現者》

魔技 ― あなたがインスタントやソーサリーである呪文を唱えるかコピーするたび、あなたがコントロールしているクリーチャー1体を対象とする。ターン終了時まで、それは「このクリーチャーが戦場を離れるなら、これを戦場以外に置く代わりに追放する。」と「このクリーチャーが追放領域に置かれたとき、青赤の4/4のエレメンタル・クリーチャー・トークン1体を生成する。」を得る。(その能力はそれぞれに誘発する。)

青字部分がオラクル・テキスト更新部分。

で、その説明が以下の通り。

  • 《精霊表現者》のオラクル・テキストは更新されている。上記が公式テキストである。具体的には、対象としたクリーチャーに与えられる2つ目の能力は、それを追放したプレイヤーがそれのコントローラーだったとしても構わなくなった。そのクリーチャーが何らかの理由により追放領域に置かれたなら、その能力は誘発する。
かざろふ伯
かざろふ伯

カギカッコ多用は置いといて、オラクル更新されているので注意したい

《大界の探検》

各プレイヤーはそれぞれ、自分のライブラリーの一番上から5枚のカードを見る。その中から土地・カード1枚かインスタントやソーサリーであるカード1枚かその両方を公開してもよい。各プレイヤーは、これにより自分が公開したカードを自分の手札に、残りを自分のライブラリーの一番下に無作為の順番で置く。各プレイヤーはそれぞれ3点のライフを得る。

青字部分がオラクル・テキスト更新部分。

で、その説明が以下の通り。

  • 《大界の探検》のオラクルの文章は更新されている。現在の公式テキストは上述の通り。この変更によって、土地・カードかインスタントやソーサリーであるカードを公開するのは任意になった。カードを公開できなかった、あるいはカードを公開しないことを選んだプレイヤーは、単純に、見たすべてのカードを自分のライブラリーの一番下に無作為の順番で置く。カードを公開したかどうかによらず、各プレイヤーは3点のライフを得る。

前者群?後者群?

望む数の、クリーチャーやプレインズウォーカーやプレイヤーを対象とし、4点分をあなたの望むように割り振る。パーマネント2つを対象とする。マグマ・オパスはその前者群にその割り振ったダメージを与える。その後者群をタップする。青赤の4/4のエレメンタル・クリーチャー・トークン1体を生成する。カード2枚を引く。

{u/r}{u/r}, マグマ・オパスを捨てる:宝物・トークン1つを生成する。

ウィニー君
ウィニー君

前者群?後者群?

かざろふ伯
かざろふ伯

気になる英語原文は以下の通り

Magma Opus deals 4 damage divided as you choose among any number of targets. Tap two target permanents. Create a 4/4 blue and red Elemental creature token. Draw two cards.

{u/r}{u/r}, Discard Magma Opus: Create a Treasure token.

ウィニー君
ウィニー君

前者群The former group、後者群 The latter groupのような言葉は無いよ?

かざろふ伯
かざろふ伯

日本語訳が奇妙なのは、この説明文が原因

  • あなたは呪文を唱える際に《マグマ・オパス》の対象をすべて選ぶ。これには、1つ目の効果の対象最大4体と、2つ目の効果の対象とするパーマネント2体も含まれる。
ウィニー君
ウィニー君

唱える際にすべて選ぶことを強調したいから、まず4点割り振りとタップの対象を選ばせたのか!

テキストの後ろの方に書かれていることが、前の方の内容を補足・修整していることがあるとはいえ、こうも英語原文と補足・修正の仕方が違うと正直面食らう。

かざろふ伯
かざろふ伯

英語原文の方が、カードに記されている内容を書かれている順番で実行するという解決の定義に沿っているかな。

それよりも元々1文だったものを2文に分けるなど、複雑怪奇な日本語訳になる原因は・・・

対象/targetに対する日本語訳の整備状況が原因!

英語原文ではtargetという単語に全てのルールを内包しているのに対し、日本語訳ではなるべく文章でルールを表現しようと何度か変更しており、その結果、逆に可読性が低くなっている。

日本語訳の可読性が低くなる原因①any target(任意の対象)

ドミナリアでのプレインズウォーカーへのダメージ移し替えルール廃止に伴い、以下の表記変更があった。

  • 英語原文: target creature or player ⇒ any target
  • 日本語訳:クリーチャー1体かプレイヤー1人を対象とする ⇒ クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする

any targetの対訳を作らなかったために、日本語訳では文章量が増えてしまっている。

日本語訳の可読性が低くなる原因②対象が複数取れる場合

オンスロート・ブロック以降、日本語訳は、対象を先に宣言し、targetはそれと訳す方法になっている。この翻訳は、対象が1つの場合は可読性が高い。

一方、複数の対象を取る場合、日本語訳がぶれてしまう。

  • 《コーの装具役》:前者、後者
  • 《火山の捧げ物》:第1者、第2者、第3者、第4者
  • 《マグマ・オパス》:前者群、後者群
ウィニー君
ウィニー君

英語原文なら、全部targetの一単語で済んでいるのと比べると、スマートではないよね(´-ω-`)

かざろふ伯
かざろふ伯

《マグマ・オパス》は、日本語訳の可読性が低くなる原因①②を両方含んでいる数少ないカードだな

さいごに

《マグマ・オパス》のリリースノートの最初に、あなたは呪文を唱える際に《マグマ・オパス》の対象をすべて選ぶ、という説明をわざわざ書いた理由は、

  • 《マグマ・オパス》解決時に対象の全てが不適正になっていた場合に解決されない(立ち消えする)ことだけでなく、
  • 適正な対象を1つも取ることができない場合、そもそも《マグマ・オパス》を唱えられない

ことも表現したかったのかもしれない。

ウィニー君
ウィニー君

こんなに複数対象を取る呪文で、唱えられないことなんてある!?

例えば1対1戦で、

  1. 《金粉の光》を唱え、解決。自分に被覆が付与される
  2. 《地獄彫りの悪魔》で攻撃し、サボタージュ能力を誘発
  3. 2.に対応して、対戦相手が《地獄彫りの悪魔》を対象に《剣を鍬に》を唱え、さらに対戦相手が対応して《テフェリーの防御》を唱え、解決。
    《地獄彫りの悪魔》が追放され、対戦相手がプロテクション(すべて)を得て、対戦相手のすべてのパーマネントがフェイズ・アウトする
  4. 2.を解決し、自分がコントロールする他のすべてのパーマネントを生け贄に捧げ、手札を捨てる。ライブラリーの一番上から6枚のカードを追放したけど、土地5枚と《マグマ・オパス》だった

という状況であれば、追放した《マグマ・オパス》は唱えられない。

《マグマ・オパス》を唱えられない状況は超極端だけれども、対戦相手のクリーチャーだけを対象に《マグマ・オパス》を唱えたら《英雄的介入》で全て対象不適正になり、立ち消える可能性は十分あり得る。

ウィニー君
ウィニー君

8マナもかけて立ち消えると悲しいので、自分に1点ダメージ割り振ったり、自分の土地を1枚タップするくらい慎重でも良いかも!?

コメント

  1. ネコヤナギ より:

    マグマオパスのテキストについてですが、
    ①日本語版3-4行目の間には、英語版と同様に下2-3行の間のような隙間(段落変えの改行)がないこと
    ②英語版4行目行頭も、日本語版と同様に文の始まりであること
    の2点から、翻訳に問題があるとは言いづらいのではないでしょうか?

    • かざろふ伯爵 かざろふ伯爵 より:

      コメントありがとうございます!
      確かに①②の通りなので、改行という点では《マグマ・オパス》の翻訳に問題あるとは言いづらいですね。
      《マグマ・オパス》の可読性が低いこと→低いと改行の有無などが分かりにくくなる、という展開で記事を書きましたが、自分で論点をずらしてしまったと感じました。
      《マグマ・オパス》の可読性の低さの原因である、対象targetについてのみ言及すべきでした。
      というのも、対象targetについては、英語原文ではtargetという単語に全てのルールを内包しているのに対し、日本語訳ではなるべく文章でルールを表現しようと何度か変更しており、その結果、逆に可読性が低くなっていると思われるためです。
      適正な対象を1つも取ることができない場合にはそもそも《マグマ・オパス》を唱えられないことと、《マグマ・オパス》解決時に対象の全てが不適正になっていた場合に解決されない(立ち消えする)ことを両方表現したかったのかもしれませんが、
      今の翻訳が最適なのかは疑問が残ります。
      近いうちに《マグマ・オパス》の項目は対象targetについてリライトし、改行については『いまさら聞けないシリーズ』として別記事にしたいと思います。

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