今回のカジュアル統率者


『ファイレクシア:完全なる統一』の統率者候補カードレビューはこちら
ブースターパック限定カードと入手困難な伝説クリーチャーは、実に19年前発売の『ミラディン』からカード名に登場していた《チス=ゴリアの歯》《チス=ゴリアの鱗》の持ち主。

6赤赤赤と激重ながら、自身と衝動的ドローしたアーティファクトに親和(アーティファクト)を持つため、アーティファクトさえ並べば、踏み倒しによる異常な展開力を発揮する。

実質、赤赤赤の5/4飛行、速攻、攻撃誘発で1枚踏み倒し。
弱い訳が無い!?
デッキ内容
- カード名後ろに★があるのは、アーティファクト・トークンを生成するカード
- カード名後ろに◆があるのは、本デッキのキーカード
本デッキの勝ち筋
アーティファクトを6個以上展開
《溶鉱炉の暴君、チス=ゴリア》のマナ総量の内、赤赤赤はほぼ《山》で賄うため、任意のアーティファクトを6個展開すれば赤赤赤のみで唱えられる。

《溶鉱炉の暴君、チス=ゴリア》で踏み倒す重量級アーティファクトを多めに入れたくなるが、親和(アーティファクト)のコスト軽減には低マナ域のアーティファクトが重要!
- マナ・アーティファクト
- 《マイコシンスの水源》《霊気装置の設計図》など除去や生け贄にして惜しくない置物
- アーティファクト・トークン生成できる《ゴブリンの武器職人、トッゴ》など
で、なるべく早くアーティファクトを6個以上展開する。
《溶鉱炉の暴君、チス=ゴリア》を走らせる
《全ては塵》《精霊龍、ウギン》など、自分への被害が最小限なリセットを撃った後、赤赤赤で《溶鉱炉の暴君、チス=ゴリア》を唱え、速攻で攻撃誘発させる。

アーティファクトしか踏み倒せない=必ずパーマネントなので、確実にボードアド差を広げていく。
多彩な勝利方法!
パワー5と、統率者ダメージ21点を狙うにはちょっと遅い。
装備品でパワー強化できるが、
- 《黄金架のドラゴン》などと並走して40点ライフを削り切る
- ボードアド差で対戦相手の心を折る
- 《ヘルカイトの暴君》の特殊勝利
- 《荒廃鋼の巨像》で毒殺一撃死!
を同時進行しやすい。


アーティファクト全体除去を食らうとかなりキツイ。
逆に、ピン除去やクリーチャー全体除去では、親和(アーティファクト)で統率者税も払えて赤赤赤で再キャスト・再展開出来るぞ!
本デッキのキーカード

『基本セット2010』のみ収録のレア・アーティファクト。
無色になった《最後の審判》みたいなカードだが、如何せん5マナが重く、《最後の審判》がDoomsday Comboとして実績があるのに対し、《命運の鏡》は全くと言ってよいほど実績が無い。


が、《溶鉱炉の暴君、チス=ゴリア》との相性は抜群!
- 《溶鉱炉の暴君、チス=ゴリア》が攻撃するたび4~5枚追放
- 《溶鉱炉の暴君、チス=ゴリア》で《命運の鏡》を踏み倒せる
- 《ゴブリンの溶接工》《屑鉄の学者、ダレッティ》で毎ターン使い回せる


《溶鉱炉の暴君、チス=ゴリア》でめくった5枚に2枚以上アーティファクトがあって、泣く泣く追放することが多いから、追放しても使えるチャンスがあるのは嬉しいね

ライブラリーアウトを防げるのも、長期戦の保険として心強いぞ

『団結のドミナリア統率者デッキ』収録のレア・アーティファクト。
使った印象としては、装備したクリーチャーが宝物・トークン生成量を計算できる《エインシャント・カッパー・ドラゴン》になる装備品。

ただし、
- 赤いので、《火と氷の剣》などプロテクション(赤)を持つ剣とは一緒に装備できない
- 伝説なので、《鏡操り》などでコピーしても意味が無い

全然伝説っぽくない名前だけど…さてはトンベリ!?(違う
さいごに
宝物・トークンと相性抜群!
そもそも赤は宝物・トークンを大量生成する《波止場の恐喝者》《エインシャント・カッパー・ドラゴン》が強いが、それだけでなく、《溶鉱炉の暴君、チス=ゴリア》の親和(アーティファクト)で総コストの固定を活かして2マナ分の価値がある。

総コストの固定?

普段は全く意識していないだろうが、呪文を唱えるときには以下の手順を踏んでいる
1. 呪文を唱えることを宣言、カードを元ある領域からスタックの一番上に乗せる
2.モード、代替コスト、追加コスト、Xコストの値、混成マナ・シンボルやファイレクシア・マナ・シンボルの支払い方法など宣言
3.対象の数を宣言したのち、対象を宣言
4.対象への割り振りを宣言
5.1~4.までの宣言や選択を考慮し、呪文が適正に唱えられるかどうか判定。不正であった場合は唱えることを宣言する直前まで巻き戻される
6.総コストが決定される。これ以降、総コストは固定される
7.総コストにマナの支払いが含まれる場合、マナ能力を起動する機会を得る
8.すべてのコストを好きな順で支払う
唱える-MTG Wikiより要約
例えば、宝物・トークンが6個ある状況の《溶鉱炉の暴君、チス=ゴリア》の場合。
親和(アーティファクト)により6.で赤赤赤に総コストが決定され、7.の支払いの際に宝物・トークン3個を生け贄に捧げて赤赤赤を生成して支払うことができる。
宝物・トークンが減ったことでコストが3赤赤赤に変動することはない。

《溶鉱炉の暴君、チス=ゴリア》を唱えることを宣言する前に宝物・トークンから赤赤赤を生成してしまうと、総コスト固定前なのでコストが変動する点に注意!

追加戦闘や誘発コピーで何連ガチャ!?
攻撃するたびなので《イス卿の迷路》があっても問題なく、《呪い板の壁壊し》などで戦闘フェイズを追加したり、《ストリオン共鳴体》で誘発コピーして、《溶鉱炉の暴君、チス=ゴリア》ガチャを何倍も楽しめる。


ただし、戦闘フェイズ追加も誘発コピーも劣勢時に弱いよ。
入れ過ぎに注意!?
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