『フォーゴトン・レルム探訪』プレビュー開始!
『モダンホライゾン2』のすぐ後とは思わんかった
(;一_一)キンケツ
『フォーゴトン・レルム探訪』は近年増えてきたコラボレーション・セットのひとつ。
テーブルトークRPGの元祖、ダンジョンズ&ドラゴンズ(D&D)とのコラボであり、D&D世界の1つ、フォーゴトン・レルムが舞台。
そもそもD&Dはウィザーズ・オブ・ザ・コースト社が販売元だから、これ以上コラボしやすいコンテンツはないね(*^▽^*)
※D&D日本語版は、ホビージャパン社から販売
今までのコラボレーション・セットは、
- 『Ponies: The Galloping』(銀枠):マイリトルポニー
- 『イコリア:巨獣の棲処』(別イラスト):ゴジラ
- Secret Lair x The Walking Dead(エターナル):ウォーキング・デッド
など、コレクション要素が強かったけど、『フォーゴトン・レルム探訪』はコラボレーション・セットにも関わらずスタンダード用のエキスパンションとなる初のセット。
『フォーゴトン・レルム探訪』の発売予定日は7月23日(金)!
統率者候補の新カードを色別にプレビュー
白単
『フォーゴトン・レルム探訪』の新メカニズム、ダンジョンがテーマの伝説クリーチャー。
ETBか戦闘誘発でダンジョン探索し、踏破すれば自軍クリーチャーを強化するロード能力を得る。
3マナ3/3警戒と攻撃性能低いし、踏破ボーナスが自軍クリーチャー+1/+1修正だけじゃ、統率者指定するには力不足じゃない?
《無私のパラディン、ナダール》自身だけ見れば力不足だが、特筆すべきはダンジョン!
ETB時に最初の部屋に入るので、
- 占術1
- 全員1点ライフロス
- 1点回復
のいずれかは保証されている。
さらにダンジョンに書かれた全ての効果を得られると考えると、油断禁物!?
各ダンジョンはD&Dシナリオ由来なので、探索している内にD&Dがやりたくなる!?
4マナ4/3飛行警戒と良好なマナレシオに加え、死亡時に伝説の武器をドロップする。
ドロップする武器が伝説なので量産できないのが難点か
アーティファクト版《出産の殻》の起動型能力を持つ。
『モダンホライゾン2』で親和が増えたので、ジャンプアップしやすいかも!?
青単
自軍クリーチャーがブロックされた時に救出できる誘発型能力と、1体以上のクリーチャーが戦闘ダメージを与えた際に1枚ドローできる誘発型能力を持つ。
3マナ3/2除去耐性なしと頼りない上、ホラーなので部族恩恵が得られにくいのが難点か
青単にしては5マナ5/5飛行とマナレシオが良く、アンタップ状態なら護法4まで持つ。
サボタージュ能力として、1枚ドローもしくは手札が3枚未満の場合に差分引ける。
護法を維持するためにも、警戒付与する装備品が欲しいね
黒単
4マナ5/2瞬速飛行と良好なマナレシオの上、自軍クリーチャーが死亡したターン中なら墓地からも唱えられる。
統率者税の支払いが厳しくなってきたら、統率領域に戻さず墓地に落とせばOK
タップインなので、劣勢時の防御には使えない点だけ注意!
ダンジョン探索、特に《魂を喰らう墓》がテーマの伝説クリーチャー。
3マナ5/5かつ攻撃するたびに布告かゾンビ・クリーチャー・トークン生成ができる。
《魂を喰らう墓》踏破は大変だから、実質3マナでダンジョン探索・・・?
普通に考えるとそうなるんだけど、一部カードと2枚コンボで《魂を喰らう墓》以外のダンジョン探索し放題になる。
統率者指定しない方が強い残念クリーチャー!?
《ネクロポーテンス》のようなドローエンジン内蔵伝説クリーチャー。
《ネクロポーテンス》がマナ不要だったことと比べると、
- カードを7枚引いて追放に置換するのに黒黒黒
- 追放したカードを手札に戻すのに黒
と4マナかかる。自身が6マナなのもあって、見た目以上にマナ喰い虫。
7枚ドローの起動型能力スタックに対応して生け贄に捧げたり、《アーチフィーンド、アスモデウス》《スカージの使い魔》を墓地に落として《壊死のウーズ》を戦場に出して無限ドローする方が扱いやすいかな
赤単
ダンジョン探索条件が激昂相当なのが面白い。
赤単だけで激昂デッキ組むのは少々厳しいか!?
攻撃するたび自軍クリーチャーを対象にして20面ダイスを振る。
- 75%の確率で、対象クリーチャーが伝説でも非伝説かつ攻撃状態でコピーし、戦闘終了時に追放
- 25%の確率で、さらにもう1回ダイスを触れる
既にエラッタが出ていて、15-20の能力はダイスを振るのが任意になっている。
ダイスの目を上方操作するカードも収録予定なので、無限ループしかねないためだ
能力てんこ盛りのドラゴン。
6マナ6/6打ち消されない、飛行、速攻、火吹き能力に加え、火吹き能力起動時にパワー20になったら任意対象に20点ダメージを飛ばせる。
誘発条件がピッタリパワー20なので、《再鍛の黒き剣》などでパワーを20以上にしているとダメージが飛ばせない点に注意!
緑単
9マナと激重だが、唱えた場合に限り、速攻と護法10を永続的に持つ。
攻撃するたび格闘できるけどトランプルがないので、大量のトークンや接死持ちでブロックされると弱い。
統率者ダメージ21点を2撃でするためにもパワー修正と、トークンを突破できるトランプルは少なくとも欲しいね。
接死は・・・再生か破壊不能を付与するか、大量マナで再キャストすれば(やけくそ
マナレシオ良好でダンジョン探索条件も緩いが、自身のダンジョン探索能力が毎ターン1回しか誘発しないのが難点。
瞬速クリーチャーを多めに採用して、ダンジョン探索機会を増やしたい
緑単で飛行を持つだけでも貴重な上、7マナ7/7とマナレシオも良好。
与えた戦闘ダメージ数分の宝物トークンを生成する誘発型能力を持つ。
自身が殴る必要がないので、事前にクリーチャー展開することで自身を出したターンに大量の宝物トークンを生成することも可能!
7マナまでスムーズに伸ばすマナ基盤と高打点のクリーチャー展開を、同時に満たすデッキ構築が難しいかも!?
アゾリウス(白青)
ダンジョンがテーマの伝説クリーチャー。
ダンジョンの部屋の能力を追加でもう1回誘発する、《パンハモニコン》みたいな常在型能力を持つ。
自身でダンジョン探索ができないため、デッキ内に大量にダンジョン探索カードを採用したい
ディミーア(青黒)
D&Dオリジナルモンスターであるビホルダーの伝説クリーチャー。
《センの三つ子》を彷彿させる能力を持つが、奪うのが手札ではなくライブラリートップなのが特徴。
《センの三つ子》同様、自ターンアップキープに対戦相手を選ぶため、普通に戦場に出すと次ターンまでマグロ状態なのが難点。
《予期の力線》などで自ターン直前に唱えられるようにすると良さそう
やたら色々起きるサボタージュ能力と、2マナ支払うことでアンブロッカブルを付与する能力を持つ。
アンブロッカブルの誘発条件が、《バルダーズ・ゲートのクライドル》ではなくあなたが攻撃するたびなのが特徴。
《バルダーズ・ゲートのクライドル》を出したターンからアンブロッカブルを付与できるね♪
ラクドス(黒赤)
4マナ5/3飛行トランプルに加え、マナをつぎ込むほど強力なモード付きETB能力を有する。
ETB能力を活かすことを考えると、活躍するのがゲーム終盤になるのが難点。
速攻付与するリアニメイトにしては珍しく、ターン終了時に追放しないよ。
ボードアドを維持できるのが嬉しいね!
ETB能力で宝物トークンを生成でき、さらに自軍クリーチャーを唱えた時に費やした宝物トークンの数だけ+1/+1カウンターを乗せて戦場に出せる常在型能力を持つ。
《波止場の恐喝者》など大量の宝物トークンからコストにXを含むクリーチャーを唱えるのが一番サイズアップできるけど、継続的にアドを取りにくいのが難点か!?
グルール(赤緑)
新規キーワード能力である集団戦術に加え、自身の起動型能力で倍々にサイズアップできる。
マナさえあればいくらでも大きくなれるけど、それだけマナを使えるならわざわざ《悪魔牙のノール、ターグ・ナール》を統率者指定する意味がないような気もする・・・
セレズニア(緑白)
伝説のクリーチャーである相棒を引き連れて登場するセレズニアカラーということで、トルシミールを彷彿させる。
トルシミールと比べても、自身の二段攻撃とパワー4の相棒で打点10と、単体での攻撃性能がやたら高い。
また、コントローラー問わず自身のパワー以上のクリーチャーが死亡した時に差分の+1/+1カウンターを置ける。
対戦相手のフィニッシャーを破壊するだけであっという間に形勢逆転できるし、《高潔のあかし》などで一時的強化したクリーチャーが死亡すれば、永続的な強化に早変わり!
誘発条件がライフを得るたびなので、ソウルシスターズにするのが良さそう。
除去耐性皆無なのと、占術だけでハンドアドを得ているわけではないことに注意!
追加ドロー手段は多めに採用しておきたい
オルゾフ(白黒)
ETB時にダンジョン探索し、踏破したことがあれば攻撃するたびに、軽量クリーチャーをリアニメイトできる。
- 《ウンドゥル族のバローウィン》自身が実質3/3バニラ
- 固有色的に追加ターンや追加戦闘ができない
と統率者指定するには愛が必要か
ゴルガリ(黒緑)
ハーフエルフの邪術師。
2種類の誘発型能力を持つが、どちらも微々たる効果なのが難点。
明滅しやすい固有色でもないので、統率者指定するには微妙!?
ボロス(白赤)
装備品テーマの新たな統率者。
1回目の装備コストが0になるので、《アージェンタムの鎧》や《巨像の鎚》など装備コストが高い装備品を効率良く装備できる。
装備するほどパワー修正がつくとはいえ、装備品ばかり採用してもデッキバランスが悪くなる。
装備品トークンなんて都合良いカードがあれば・・・って、あった!
イゼット(青赤)
ダーク・ワンズ・オウン・ラックという、サイコロに関する誘発型能力を持つ。
- 飛行と威迫は重複しても意味がない
- 複数の出目が10以上になっても1枚しか引けない
と大層な能力名の割には効果がイマイチなのが難点か
シミック(緑青)
クリーチャー・呪文をコピーする強力な誘発型能力を持つが、その誘発条件が厳しい。
《モンスター見聞家、ヴォーロ》自身が人間・ウィザードとメジャー部族な上、多相クリーチャーが1枚でも自分の戦場や墓地にあったらアウト。
アンチ部族、アンチ多相な統率者デッキを組むしかないね。
《自我の消去》を使い回す?(;一_一)
『ストリクスヘイヴン:魔法学院』収録の《クアンドリクスの神童、ジモーン》とデザインが被る。
タフネス4と多少除去耐性がある点を評価すべきか、気分によって統率者を入れ替えるか。
・・・《トリトンの英雄、トラシオス》で良いじゃんと言ってはいけない(>_<)
ナヤ(赤緑白)
ETB時に、可愛いがトランプルと速攻を持つハムスターのブーを引き連れてくる。
起動型能力で自身やブーを巨大化し、大ダメージを叩き込むのが素直な戦い方だが・・・
この手の能力にしては珍しく、X=0指定できる。
赤得意の《脅しつけ》系カードで片っ端からコントロールを奪い、攻撃後に0/0にして倒してしまおう!
5色
ティアマトは、メソポタミア神話における原初の海の女神。
D&Dで五つ首の邪竜ティアマットが創作され、以後、様々な作品に影響を与えている。
カード性能としては、7マナ7/7飛行とマナレシオが良い上、唱えて戦場に出した場合、名前が異なる5枚のドラゴン・カードをサーチして手札に加えられる。
色と名前の違いはあるけど、《衝合》が1マナ減ったら7マナ7/7飛行クリーチャーが付いてくるとか、強力すぎぃ!
『フォーゴトン・レルム探訪』統率者デッキ
ドラゴンの怒り
激昂で、一撃限りのドラゴン・スピリット・クリーチャー・トークンを生成できる。
自身の誘発型能力により、激昂用のダメージを飛ばすカードを採用する必要がないのがポイント!
サイコロを振るのが条件なので、振りすぎに注意!?
ドラゴン部族なカードにも関わらず《龍の大嵐》《ヴァルカスの災い魔》との相性が悪い。
ダメージを飛ばしたら生け贄に捧げるので、ドラゴンの数が稼げない!
7マナの割にPTが低めだが、攻撃するたびに攻撃クリーチャーのパワー合計数分の有色マナを得られる。
呪文を唱えるのみという制限は珍しいが、赤特有の追加戦闘系カードの使用をけん制しているのだろう
まさか会戦持ちの新規カードが登場するとは・・・!
攻撃するたび誘発する能力に対する《パンハモニコン》みたいな能力も持つため、自身の会戦も2倍となる。
デッキ構築意欲を駆り立てる良デザインな伝説クリーチャーだな
次元の門
4マナ1/4接死と攻撃性能は低いが、自ターン終了開始時に衝動的ドローができ、追放領域からプレイした時に宝物トークンを生成するため、能力が自己完結している。
自己完結しているけど、追放領域から唱えるなら、自身の衝動的ドロー以外でも宝物トークンを生成できるのがポイント!
スタンダードだけでも予顕、当事者カードがあるね。
統率者戦のカードプールなら続唱、待機、マッドネスなども該当するから、相性の良いカードを探すだけでも楽しそう♪
ビホルダーの伝説クリーチャーで、使嗾に関する2つの誘発型能力を持つ。
クリーチャー1体だけだとブロックもできずに使嗾され放題・・・。
嫌らしい能力だなぁ(;一_一)
《ひとつ目の暴君、カラジカール》自身が攻撃する必要がないのがポイント!
見た目以上に早いターンからコントロールされかねないぞ
2つ目の誘発型能力が白単っぽい効果になっているのが面白い。
多色の効果を合わせたら含んでいない単色の効果になる、多色カードの1種だな
7マナ6/6飛行に加え、対戦相手の墓地に落ちたクリーチャー・カードを《再活性》のごとくマナ総量分のライフを支払うことでリアニメイトできる誘発型能力を持つ。
カードが墓地に置かれるときはオーナーの墓地に置かれるから、
- リアニメイトしたクリーチャーが死亡するときは、代わりに追放する置換効果がある
- 対戦相手に奪われた自軍クリーチャーを生け贄に捧げられても、リアニメイト効果は誘発しない
点に注意!
死のダンジョン
ダンジョン探索がテーマの伝説クリーチャー。
ダンジョン探索条件は緩いが、毎ターン1回しか誘発できないのが痛い。
ダンジョン踏破したときに自分の墓地からリアニメイトできる誘発型能力は強力!
だが固有色的に緑、特に《エリーウィック・タンブルストロム》が使えないのも痛い~!
ETB時に、対戦相手ごとに最大1体自軍クリーチャーをタップし、タップしたパワー以下のパワーを持つクリーチャーをコントロール奪取する。
《ナイヘルア》自身もタップできるので、最低でもパワー3以下のクリーチャー1体はコントロール奪取できるけど、なるべくなら事前に高パワーのクリーチャーを横展開したいところだね
奪ったクリーチャーで攻撃時に2点ライフドレインできる誘発型能力も持つ。
エスパーカラーにしてはやたらと好戦的な伝説クリーチャーだ
2枚目をドローした時にやたら攻撃力の高いイリュージョン・クリーチャー・トークンを生成できる上、イリュージョンが死亡した時に、そのパワー以下のマナ総量のパーマネント・カードを手札から出せてしまう。
パワー修正や死亡誘発型能力はイリュージョンなら何でも良いよ。
イリュージョン部族デッキに寄せた方がお得!
勇敢なるオーラ
4マナ4/4警戒とマナレシオが良い上、ライブラリートップのオーラや装備品を唱えてそのまま装備させることができる。
固有色的にはエンチャントレスにしたくなるけど、装備コストが激重の装備品も捨てがたい・・・
自軍クリーチャーに護法3を付与する常在型能力と、自身のETB時と攻撃するたび対象のクリーチャー1体を7/7か1/1に変化させる誘発型能力を持つ。
7マナ出る頃には、護法3のメリットはあまりなさそうなのが難点!?
やたら高性能の熊。
自身が攻撃時に、装備している装備品の数分+1/+1カウンターが乗る。
さらに乗せた+1/+1カウンターを全て使うことで、射手らしくレンジストライクが撃てる。
レンジストライクを撃つのは少々もったいない。
装備品でガッチガチに固めて、統率者ダメージ21点を速やかに狙った方が良いかな
さいごに
テーブルトークRPGは、ロードス島戦記、クリスタニア、ガープス(ルナル・妖魔夜行・マーシャルアーツ)、女神転生、ウィザードリィ(ベイン・オブ・ザ・コズミック・フォージ)くらいしかやったことないから、D&Dについては解説できず申し訳ない_(:3 」∠)_
なお、D&D関連書籍は数多いが、フォーゴトン・レルムの世界を予習したいなら、<フォーゴトン・レルム>クレリック・サーガ全2巻がおすすめ!
最新刊『ダンジョンズ&ドラゴンズ エベロン冒険者ガイド 最終戦争を越えて』も好評発売中だし、統率者戦と組み合わせて徹夜で遊ぶ!?
本記事は全公開まで更新するよ♪
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