1対1戦よりも統率者戦で真価を発揮しやすいカードを紹介
《稲妻のすね当て》から久しぶりの第4弾!
今回紹介するカードはこちら!
『プロフェシー』初収録のコモンエンチャント。
確かに統率者戦でしか見ないねぇ。
似たような《Mystic Remora》はヴィンテージで採用されるけど、《Mystic Remora》との違いや使い分けってある?
両方統率者戦デッキに採用するべきなのかなぁ?
確かによく似た性質を持つ2つのエンチャントだけど、統率者戦で使用することを考えると、いくつかの大きな違いがある。
統率者戦における《リスティックの研究》と《Mystic Remora》の違い
《リスティックの研究》は誘発条件が緩い
《リスティックの研究》が対戦相手のどんなカードタイプの呪文でも誘発するのに対し、《Mystic Remora》は非クリーチャー呪文にしか誘発しない。
これは、昨今のクリーチャーインフレを考えると、クリーチャーばかり展開する統率者に当たった場合に、《Mystic Remora》が腐る可能性があることを意味する。
《リスティックの研究》は設置後、自分の展開を阻害しない
《リスティックの研究》は3マナとはいえ設置後はコストがかからないため、その後の自分の展開を全く阻害しない。
一方、《Mystic Remora》は1マナではあるけど累加アップキープがあるため、1ターン目に設置すると維持費の支払いに追われ、その後の展開が十分にできなくなる。
多人数戦だから、非クリーチャー呪文を唱えたいプレイヤーは展開させない一方で、クリーチャー展開するプレイヤーは素通りさせちゃうから、《Mystic Remora》を維持している間に展開負けする可能性があるってことだね。
この2つの違いから、《リスティックの研究》は汎用性が高く入れ得なのに対し、《Mystic Remora》はかなり尖ったカードなのがわかる。
統率者戦で《Mystic Remora》を採用するのは、自分が参加する統率者戦コミュニティ・大会が以下の状況になっている場合かなぁ。
《Mystic Remora》を採用する状況
短期決戦用デッキが流行っている
むかつき、ハルクフラッシュ、ハーミットなど、速攻で勝利を目指すコンボデッキが流行っている状況では、《意志の力》《否定の力》などのピッチスペルで妨害する必要性が出てくるため、《Mystic Remora》で引き増すことが重要になってくる。
クリーチャー展開が少ないデッキばかり
イゼットカラーはアーティファクトやインスタント・ソーサリ―の使用頻度が高いし、バントカラーもエンチャントレス系デッキならば、《Mystic Remora》が刺さる。
《リスティックの研究》と《Mystic Remora》の違いはわかったよ。
でも、他にも強力なドロー呪文が多い青の中で、《リスティックの研究》が強いのはなんで?
それはね、特に序盤に《リスティックの研究》を設置できて、マナスクリュー気味のプレイヤーがいると見えてくる。
《リスティックの研究》が強い理由
場持ちが良い
エンチャントなので、固有色によってほぼ触れられない統率者が出てくることが問題。
黒単、赤単、ラクドスカラー当たりだね。
3マナで何枚でも引ける可能性がある
統率者戦は、1対1戦よりも対戦相手が唱える機会が多い=《リスティックの研究》誘発機会が多いため、引ける可能性が非常に高い。
3枚引けたら、レア以上のコスパ。
それ以上は神話レアクラスだね。
3マナ3ドローは意外と少ない。
《苦い真理》でさえライフロスがある。
対戦相手の展開を抑えられる
《リスティックの研究》でドローさせまいと1マナ払い続けてくれれば、その分対戦相手の展開を抑えられる。
その場合自分は引き増せないけれど、別のドローカードで手札を補充すればOK。
で、この3つの強みから以下の状況を生み出せることが、《リスティックの研究》最大の強みかな。
仲間割れを起こさせる
統率者戦は多人数戦かつ個人戦ではあるけれど、勝利しそうなプレイヤーが出たときは誰かが妨害しなければならない。
そこにヘイトコントロールや交渉力といった統率者戦特有の要素が絡むのが楽しいんだけど・・・。
《リスティックの研究》を野放し=好き放題引かせるプレイヤーが出てくると、《リスティックの研究》で引き増して勝利に近づくプレイヤーを妨害したくても、足並みがそろわなくなる。
野放しにするプレイヤーが先に勝利できるならいいけど、ただ自分が展開したいからという理由だけで引かせてしまうと、ヘイトコントロールも交渉力もないってことだね。
なら、《リスティックの研究》を設置されちゃったときはどうすれば良いの?
《リスティックの研究》対策
すぐに破壊する
放置しておくほどアドバンテージ差が開いてしまうので、出たらすぐに破壊するのが一番。
たとえ破壊するときに1枚引かせてしまっても、3マナ1枚ドローならコスパが悪いドロー呪文に成り下がるのでOK。
1マナ払い続けて追加ドローさせない
この対策は、《リスティックの研究》を設置したプレイヤーが、追加ドローを《リスティックの研究》のみに頼っている場合に有効。
《リスティックの研究》を設置したプレイヤーも追加ドローできなければ、じり貧になっちゃうもんね。
その間にマナ加速し、展開勝ちできればOK。
さいごに
対策はあれど、先行で設置されると強いことには変わりないね。
エンチャント破壊が必ずあるとは限らないし、《リスティックの研究》以外の追加ドロー手段を持っていないとも限らないからな。
青系の統率者デッキならば入れ得なので、ぜひ試してくれ。
ヘイトが上がる点だけ注意ね~。
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