前編・中編はこちら

本記事は中編からの続きなので、良かったら前編・中編も読んでね。


後編は構築済みデッキ同士の相性について解説・・・の前に

統率者戦構築済みデッキは、2011年からほぼ毎年発売されていて、かなりの数が発売されている。
相性を解説する前に、各セットの製品背景・特徴を再確認しよう。
各セットの製品背景・特徴を再確認
各デッキリストは、MTG Wikiのデッキリストページにリンクしています。
統率者
発売日:2011年6月17日
製品背景:
2009年の『プレインチェイス』と2010年の『アーチエネミー』へのフォローアップとして、開発陣が2011年の多人数戦製品に対して、次元カードや魔王戦以外のアプローチを検討した結果、当時ファン作成フォーマットだったエルダードラゴンハイランダー(略してEDH)用のセットを作成することになった。

構築済みデッキが楔3色なのは、当時は楔3色の伝説クリーチャーがとても少なかったため。

『タルキール覇王譚』が出たのは2014年だもんね。
天空の業火
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マルドゥカラーの構築済みデッキ。《巨大なるカーリア》の誘発型能力を活かせるよう、天使、デーモン、ドラゴンクリーチャーが多数収録されている。

ファンタジーの生き物を使いたい人にはピッタリ。
《締め付け》が入っているのも嬉しいデッキ。
鏡の秘術
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ティムールカラーの構築済みデッキ。マナ・コスト軽減や踏み倒し、コピーができる統率者のため、とにかくアドバンテージを稼ぎやすい。

《二つ反射のリクー》《精霊の魂、アニマー》は、無限コンボが組みやすいので、コンボ好きにはおすすめなデッキだよ。

同時収録されている《トレストの密偵長、エドリック》のほうが、超凶悪統率者として目立っているのは皮肉だけどな。
反攻
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アブザンカラーの構築済みデッキ。+1/+1カウンターやトークン・生け贄といった、通常セットでも良く使用されるテーマを組み合わせているので、統率者戦初心者にも扱いやすい。

《漁る軟泥》《頭蓋骨絞め》《オーラの破片》といった強力なカードも多く、統率者セットの中で一番おすすめできるデッキだ。
策略の傀儡
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ジェスカイカラーの構築済みデッキ。統率者が全てクセが強すぎるので、統率者戦初心者向きではない。

《寛大なるゼドルー》はヘイトコントロールができる中級者以上向け。
《ファモーリのルーハン》は戦闘ランダムで扱いにくく、《壊滅させるものヌーマット》に至っては土地破壊の能力がとにかくヘイトを集める。
統率者セットの中で一番おすすめできないデッキだ。

《狼狽の嵐》《混沌のねじれ》《苦痛の芸術家、ニン》といった優秀なカードはあるので、もったいないデッキだよね。
貪食と増強
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スゥルタイカラーの構築済みデッキ。統率者戦で強い色の組み合わせな上、統率者もアドバンテージを稼いだり統率者21点ダメージを狙いやすいので、統率者戦初心者でも安心して使える。

《嘘か真か》 《生ける屍》《忘却石》といった強力なカードに加え、《永遠の証人》《耕作》《真面目な身代わり》 といったアドバンテージを得るカードもあって、かなりズルい。
統率者2013
発売日:2013年11月1日
製品背景:
デザインチームはまず色を決定する必要があった。『ラヴニカへの回帰』直後の発売だったため2色は外し、5色は5つデッキを作るには実用的でなく、4色・単色を作るのは当時のノウハウでは困難だった。結果として3色が残ったが、統率者戦で楔3色を使ったので、弧=友好色を採用した。

統率領域にいるときに作用する統率者をデザインしているのも特徴だね。
回避態勢
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バントカラーの構築済みデッキ。統率者はアンタップ、明滅、コントロール奪取と、明確なアドバンテージを得やすい。

《浄火の戦術家、デリーヴィー》は《出産の殻》《首席議長ヴァニファール》を絡めた無限コンボ、《隠された領域のローン》はETBクリーチャー全てと相性が良いので、デッキの改造し甲斐がある。

《進歩の災い》《予期せぬ不在》《玄武岩のモノリス》といった優秀なカードも収録してるね。
永久取引
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エスパーカラーの構築済みデッキ。ライフアドバンテージとアーティファクトがテーマなんだけど中途半端なので、どちらかのテーマに特化した方が良い。

《老いざる苦行者、アローロ》は統率領域から出ない統率者No.1⁉

同時収録の《毒の濁流》は、破壊不能・呪禁を無視できるとても強力な全体除去だぞ。
精神掌握
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グリクシスカラーの構築済みデッキ。それぞれの統率者の能力に特化させれば面白いデッキだったんだけど・・・。

同時収録された《真の名の宿敵》1枚のせいで、このデッキだけプレミア価格になってしまった。
統率者戦では《真の名の宿敵》はほとんど活躍できないので、余計に残念である。
覇道渇望
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ジャンドカラーの構築済みデッキ。トークンと生け贄という、通常セットでも良く使用されるテーマを組み合わせているので、統率者戦初心者にも扱いやすい。

《蛇術師》《唐突なる死》《野生の活力》といった、再録がほとんどないカードが散見されるデッキなので、意外と貴重!?
野獣属性
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ナヤカラーの構築済みデッキ。デッキ名通り、ビースト部族・・・と思いきや、そもそもビーストに部族カードがあまりないので、単純にファッティデッキとなっている。

脳筋デッキかと思いきや、意外と強力なソーサリーが収録されてる。
統率者2014
発売日:2014年11月7日
製品背景:
単色とは別の軸として、本セットでは『伝説のクリーチャー以外のカード=プレインズウォーカーを統率者にする』『プレイヤーが望んだのにカードにできなかった人物のカード化』を据えた。
石中で錬磨
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白単の構築済みデッキ。トークン、装備品といった通常セットでも良く使用されるテーマを組み合わせているんだけど・・・。

脳筋デッキなことと、白単という統率者戦で最も不利なカラーのため、統率者戦初心者向きではない。
《頭蓋骨絞め》が引けるかどうかで、デッキの動きが変わりすぎてしまうのもマイナス。
時空の観察
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青単の構築済みデッキ。ウィザードやスフィンクス、海産物クリーチャーが混在していてまとまりがないので、入れ替えるなら部族をそろえるのも手。

同時収録の《サイクロンの裂け目》の超過、《複製の儀式》のキッカーがとにかく強力。
闇への宣誓
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黒単の構築済みデッキ。全体除去、マナ加速、ライフ回復、リアニメイトと、とにかくバランスが良い。統率者2014セットの中では、統率者戦初心者向けといえる。

パーマネントのカウンターを取り除くカードがあるのも特徴。
プレインズウォーカーを一撃で除去できるぞ。
一から構築
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赤単の構築済みデッキ。統率者が全てアーティファクト絡みのため、アーティファクトテーマに特化させやすい。

統率者自身が墓地活用が得意な上に、同時収録カードも多数同様の動きができるため、とにかく長期戦に強い。
反面、墓地対策カードに弱いので、墓地対策対策カードが必要!?
自然の導き
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緑単の構築済みデッキ。エルフ部族やトークン戦術がとれるので、戦闘にはかなり強い。

《背教の主導者、エズーリ》ほか全体強化系カードが多数収録されているので、クリーチャートークンが並べば一瞬で蹂躙することも可能。
統率者2015
発売日:2015年11月13日
製品背景:
2014年は、史上初めて、プレインズウォーカーを統率者として使えるようにした。
その前の年は、統率領域からゲームに影響を与える統率者が登場した。
『統率者2015年』では、デザイン・チームは「経験カウンター」を導入した。
精霊の召喚
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オルゾフカラーの構築済みデッキ。緑絡みのエンチャントレスデッキではないため、《蘇りしダクソス》の経験カウンターを大量に貯めるのは難しい。むしろ《幽霊議員カルロフ》の+1/+1カウンターと対クリーチャー性能の高さに頼るべきか。

使い勝手の良い黒の追加ドローカードが収録されているので、ハンドアドバンテージは稼ぎやすいぞ。
覇権の掌握
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イゼットカラーの構築済みデッキ。デッキ全体がインスタント・ソーサリーテーマに特化しているので、とにかく安定して回しやすい。

統率者以外の収録カードも、マナ軽減・大量ドロー・コピーとアドバンテージの取り方が同じで動きがわかりやすく、統率者戦初心者にもおすすめ。
ただし、やりすぎるとソリティアのようになるので注意。
墓場の略奪
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ゴルガリカラーの構築済みデッキ。デッキ全体がリアニメイトと生け贄テーマに特化しているので、このデッキも安定して回しやすい。

パーマネント除去性能が高いので、対戦相手の展開を咎めやすい。

《クロールの死の僧侶、マジレク》は、発売当時になかった手掛かりトークンや宝物トークンといった生け贄にしやすいトークンが増えているので、今なら活躍が期待できる!?
戦闘の猛火
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ボロスカラーの構築済みデッキ。『統率者戦初心者にもおすすめなデッキやタイプ(前編)』でも触れた、統率者戦で不利な色である上に、マナ・コスト5以上のファッティが多いせいで、デッキの動きがもっさりしている。

正直、統率者戦初心者にはおすすめできない。
《黄金夜の刃、ギセラ》の制圧力は凄まじいが、結局は戦闘特化で脳筋デッキ以外の何物でもない。

マナ加速手段もクセが強いね。
巨人か天使に部族特化させればワンチャンスある!?
勢力の拡大
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シミックカラーの構築済みデッキ。+1/+1カウンターと蛇部族がテーマなので、手を入れるならどちらかに特化させると良い。

《進化の爪、エズーリ》の経験カウンターは貯めやすいので、パワー2以下とあなどっていると、あっという間にファッティだらけになる。

+1/+1カウンターは統率者戦初心者にも扱いやすいテーマなんだけど・・・
《時の賢者》を加えるだけで、経験カウンターが5個以上ある《進化の爪、エズーリ》と2枚無限ターンコンボになるのが、本サイト的に残念!?
統率者2016
発売日:2016年11月11日
製品背景:
イーサン・フライシャー率いるデザイン・チームは、デザインの初めに4色のデッキを成立させるあらゆる方法を検討したが、4色の伝説クリーチャーサイクルは1つしか作ることができなかった。
別のアプローチとして、ケン・ネーグルはラヴニカブロックの分割カードを思い出し、呪文でなくクリーチャーで同じようなことをする方法はないかと考えた。異なった2色のカード2枚をメカニズムで組み合わせたらどうだろう。こうして共闘が生まれた。

本セットに限り、5つのデッキ全部購入するのもありかな。
過去の統率者セットの伝説クリーチャーが再録されているし、
共闘の15体を組み合わせるだけでも、105通りのデッキが作れる。

本サイトでも何回か紹介したね。
優越性の仮託
デッキリストはこちら。
白青黒赤の構築済みデッキ。アーティファクト特化デッキであり、アラーラブロックのエスパーカラー、カラデシュブロックのイゼットカラー両方のアーティファクト関連カードを採用できる。

アーティファクトは、通常セットのテーマで扱うと、スタンダードフォーマットの禁止カードが出やすい。往々にしてカードパワーが高いので、スタンダード資産の延長でもデッキ強化しやすいぞ。

このデッキ、手を加えなくても、収録カードに強力なカードがやけに多い気がする。なんかズルイ・・・。
無規律な反乱
デッキリストはこちら。
青黒赤緑の構築済みデッキ。ランダム性をテーマにしているせいで、デッキの安定性が低い。アドバンテージを得る確率を高める方向に入れ替えをしたほうが良さそう。

《大渦を操る者、イドリス》を活かす場合、追加ドローを増量した方が良い。続唱目当てに呪文連打して手札が枯渇すると、途端にデッキが回らなくなるためだ。
公然たる敵意
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黒赤緑白の構築済みデッキ。戦闘特化テーマのため、脳筋デッキに見えるんだけど・・・。

《不撓のサスキア》のほか、パッと見のパワー以上に打点が高いカードが多く、油断しているとあっという間にライフを溶かされる。
確固たる団結
デッキリストはこちら。
赤緑白青の構築済みデッキ。いわゆるヘイトコントロール系なので、統率者戦初心者には少々扱いにくい。

統率者戦に慣れて、セカンドデッキを作る時にチャレンジしてみたいよね。

本サイトでも、ヘイトコントロール系デッキは何回か紹介しているので、参考にしてくれ。


致死性の繁殖
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緑白青黒の構築済みデッキ。デッキ自体は+1/+1カウンターをテーマにしているが、増殖はカウンターの種類を問わないので、プレインズウォーカーとの相性も抜群。

+1/+1カウンターもプレインズウォーカーも通常セットでほぼ毎回使われる。最新セットが出るたびにカードの入れ替えが検討できるので、長く楽しめる。統率者戦初心者におすすめだ。

《深輝エイ》の奇襲性の高さは面白いね。
増殖や《倍増の季節》は予測できるけど、《深輝エイ》のETB能力で、プレインズウォーカーがいきなり奥義使ってきたら・・・!?
統率者2017
発売日時:2017年8月25日
製品背景:
本セットテーマを部族に決めた後、部族候補リストを基に『マーク・ローズウォーターのTwitterでのマジック投票トーナメント』と『社内アンケート』で4部族に絞り込んでいった。
猫の獰猛
デッキリストはこちら。
セレズニアカラーの猫部族デッキ。全世界猫好きマジックプレイヤー待望のデッキだけど・・・。

統率者の能力が単独攻撃推奨な上、装備品がサブテーマなので、統率者戦で多人数を相手にする状況と合っていないのが難点。
白の悪い部分を引きずっている感じだな。
ウィザードの秘儀
デッキリストはこちら。
グリクシスカラーのウィザード部族デッキ。《偽善者、メアシル》以外の統率者はアドバンテージが得やすいので、統率者戦初心者でも扱いやすい。

ただでさえ優秀な部族カードが多い上に、《ワンダーワインの預言者》を加えるだけで《儀式の大魔導師、イナーラ》との2枚無限ターンコンボができるので、かなり強力。
1ターン中に3回威光を支払う挙動がかなり面倒くさいけどね。
吸血鬼の渇き
デッキリストはこちら。
マルドゥカラーの吸血鬼部族デッキ。《エドガー・マルコフ》の威光を有効活用するには小型サイズの吸血鬼が相性が良いが、小型サイズで優秀な吸血鬼が少ないのが難点。

3体の統率者にシナジーがほぼないので、どれかに特化するようなカード入れ替えが良い。
《血滾りの司令官、リシア》は見た目のマナコストよりもかなり軽く唱えられ、すぐにサイズアップできるので、統率者ダメージ21点が期待出来る。

《テフェリーの防御》が収録されたデッキというだけで、統率者戦初心者向けじゃないかも。
ミラージュ・ブロックから20年ぶり(アンヒンジドを考慮するなら13年ぶり)にフェイズ・アウトを扱っている上に、ライフ総量が変化しない・プロテクション(すべて)まであって、特殊ルールの塊みたいなカードの説明だけで大変(白目)
ドラゴンの支配
デッキリストはこちら。
5色のドラゴン部族デッキ。5色は得てしてカラーマーカーになりがちだが、部族特化しているので、デッキの回し方はわかりやすい。

《ヴァルカスの災い魔》《ウトヴァラのヘルカイト》《龍の大嵐》が揃うと、数体のドラゴンが攻撃するだけで、凄まじい量のダメージを飛ばすことができるよ。
統率者2018
発売日:2018年8月10日
製品背景:
今までの統率者セットが、アイデアやテーマ、あるいは目標を定めるところから始めたのに対し、今回は統率者戦でよく言われている要求を探しだし、それを今回のセットに組み込むという「ボトムアップ」デザインを行った。
適応エンチャント
デッキリストはこちら。
バントカラーのエンチャントテーマ構築済みデッキ。エンチャントレスデッキはドロー能力が高いので、ストレスなくデッキを回せる。

本サイトでも《仮面使い、エストリッド》《日照のトゥヴァーサ》《まどろむ島、アリクスメテス》を統率者にしたカジュアルデッキを紹介してるよ。



極上の発明品
デッキリストはこちら。
イゼットカラーのアーティファクトテーマ構築済みデッキ。

『統率者戦初心者にもおすすめなデッキやタイプ(中編)』記事で、本デッキを例にカード入れ替えを検討しているので、あわせて読んでね。
自然界の復讐
デッキリストはこちら。
ジャンドカラーの土地テーマ構築済みデッキ。土地を伸ばしやすいので、デッキ安定性はとても高い。

本サイトでは《ウィンドグレイス卿》を統率者にしたカジュアルデッキを紹介しているよ。
主観的現実
デッキリストはこちら。
エスパーカラーのライブラリートップをテーマにした構築済みデッキ。かなりトリッキーな上、通常セットに該当テーマのカードが収録されにくく、統率者初心者向けではない。

本サイトでは《運命を変える者、アミナトゥ》《リッチの女王、ヴァリーナ》《虎の影、百合子》を統率者にしたカジュアルデッキを紹介しているので、カード入れ替えの参考にしてね。



統率者2019
発売日時:2019年8月23日
製品背景:
毎年、統率者のデザイン・チームは、すべてのデッキを構成する統一された方法を考え出している。『統率者(2019年版)』では、デザイン・チームは、人気のあるマジックのメカニズムを基柱とすることにした。デッキごとに、チームはメカニズムを1つ選んでから、そのメカニズムにふさわしい色を選んでいった。
匿名の威圧
デッキリストはこちら。
スゥルタイカラーの構築済みデッキで、裏向きカードがメインテーマ。

統率者戦における3色最強カラーだけど、どの統率者もクリーチャー依存の下準備が必要(裏向き、能力語、カウンター、トークン)なので、引きが偏るとデッキが噛み合わなくなる点に注意。



統率者以外では、黒単でエンチャントに触れる《苦境のぬかるみ》、ヘイトコントロールしつつ膨大なマナアドバンテージを稼げる《発見の誘惑》があるのが嬉しいね。
神秘の知力
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ジェスカイカラーの構築済みデッキで、墓地のインスタント・ソーサリー呪文を唱えることがメインテーマ。

通常は使えないリソース(墓地、ライブラリートップ、対戦対手)を使えるので、アドバンテージを稼ぎやすい。
マナ加速が苦手なので、追加ドローで地道に土地を伸ばそう。




統率者以外では、《血に飢えた刃》が便利。
たった1マナで使嗾し続けられるのは破格!
最強クリーチャーの矛先を逸らせるので生存率が上がるし、パーティーゲームにピッタリ♪
原初の起源
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ナヤカラーの構築済みデッキで、居住を含むトークンがメインテーマ。

多人数戦である統率者戦では、トークン戦術は攻防一体で強力。
その意味で初心者向けと言える。

統率者以外では、居住誘発条件が緩いカードに注目。
あっという間にトークンで戦場を埋め尽くせるよ。
残酷な憤怒
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今回唯一の2色(ラクドスカラー)構築済みデッキで、ディスカードや墓地活用がメインテーマ。

往年の悪役勢ぞろいなので、ヴォーソスにはたまらない!



マッドネス・ファイレクシアマナなどトリッキーなメカニズムが多く、初心者にはちょっと扱いにくいかも。

統率者以外では、《骨たかりの守銭奴》《永劫機関》が本構築済みデッキにしか収録されておらず、希少性が高い。
統率者2019の統率者は敢えて統一感がない

『統率者2018』と比べると、『統率者2019』新規収録の統率者候補カードの多くが、メインテーマと関係ないのに気づいたかな?

確かに!
これじゃ、統率者を入れ替えたら、デッキが回らないじゃん
(;一_一)

どの統率者でも同じにデッキが回っては、その伝説クリーチャーを統率者にする意味が薄れるだろう?
実際、今回はデザインの段階からマジックの新規プレイヤーを新たに考慮していて、デッキ構築の余地を、今までの構築済みデッキより多めに残していると明言している。

そうか!
デッキカスタマイズの楽しみが増えるし、構築済みデッキを1つ買えば、異なるテーマの統率者デッキをいくつも作れるんだね。
統率者2020
発売日時:2020年4月17日
製品背景:
2020年は統率者戦に関することであふれんばかりの年であり、いきなり今年の『統率者』デッキを発売することから始める。
これは統率者戦用製品の大掛かりな計画の一環であり、メインのブースター・セット(『イコリア:巨獣の棲処』)と同時に『統率者』を発売する初のセットとなる。
『統率者2020』構築済みデッキ共通の特徴
- ピッチスペルは、イラストにメイン統率者が描かれているカードが同梱
- 推進力サイクルは、楔3色全て同梱

『時を超えた知恵』は《激情の後見》同梱で値上がりしそう(>_<)

推進力サイクルは『統率者』の誓約サイクルと似ているが、使嗾が1対1になると無意味になる点に注意!
エンチャントレスやオーラテーマデッキでない限りは、入れ替えていいんじゃないかな。

無慈悲な連隊

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マルドゥカラーの構築済みデッキ。人間部族がテーマ。

クリーチャーが全体的に小粒なので、ヘイトベアーと入れ替えると良さそう。


『イコリア:巨獣の棲処』収録カードがあまり含まれていないので、『イコリア:巨獣の棲処』から統率者戦を始めるプレイヤーにとっては資産が増えて有り難いかな。

共生体の群れ

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アブザンカラーの構築済みデッキ。各種カウンターがテーマ。

墓地活用・土地サーチが得意な反面、追加ドローが少な目なので、手札枯渇に注意!

新規統率者4枚の方向性が若干違うため、統率者指定するなら、
- 《様相ねじり、カスリル》:複数キーワード能力持ちクリーチャー
- 《光明の不可思議、タヤム》:コンボパーツ
- 《巣穴あさり、ニカーラ》《物あさりの見張り役、ヤーンニック》:+1/+1カウンターとETB能力持ちクリーチャー
を増量すると良さそう
強制された進化

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スゥルタイカラーの構築済みデッキ。『イコリア:巨獣の棲処』新登場の変容がメインテーマ。

『イコリア:巨獣の棲処』からマジックを始めたプレイヤーにとっては一番馴染みやすいデッキといえる。変容クリーチャーが多数被るけど

変容元となるクリーチャーが必要とは言え、《警告となるもの、ザクサラ》のハイドラ・X呪文テーマ部分はデッキを分けた方が良いかも
統率者戦最強カラーで土地サーチ・追加ドロー・全体除去が揃っているので、雑に強いのが何とも・・・

秘儀の大渦

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ティムールカラーの構築済みデッキ。インスタントがメインテーマ。
メインテーマの影響で、軽量インスタントの枚数が異常に多い。

にもかかわらず、
- カウンター呪文が《ティムールの魔除け》1枚のみ
- クリーチャーに瞬速持ちが《二重詠唱の魔道士》1枚のみ
- 全体除去が《星の嵐》1枚のみ
(全体バウンスすら無い)
と採用カードの偏りがひどいスゴイので、下記記事を参考に大幅に入れ替えた方が良さそう


もうひとつ気になるのが、《のたうつ嵐、ザイリス》含むヘイトコントロール3枚。

呪文コピーを目指す本デッキはヘイトが上がりやすいため、中途半端な枚数ではヘイトコントロールしきれない。

『統率者2020』セット中、最も扱いが難しい。
統率者初心者向けではないかな。
時を超えた知恵

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ジェスカイカラーの構築済みデッキ。サイクリングがメインテーマ。
サイクリング特化する場合、土地サイクリングを増量したくなるが、土地サイクリングは引くではなく探すため、《巣守り、ガヴィ》《空鮫、シャーブラズ》の誘発型能力を誘発できなくなる点に注意!

サイクリングよりルーター系カードを増やした方が良いかもね


《飛翔する風、アキーム》は単体ではサイクリングと無関係なので、トークン系デッキを別に作った方が活躍するかな
『ゼンディカーの夜明け』統率者デッキ
発売日時:2020年9月25日
製品背景:『統率者2020』が『イコリア:巨獣の棲処』の世界とリンクしていたのと同様に、『ゼンディカーの夜明け』の世界とリンクした2種類の統率者デッキが同時発売される。
これらは新規プレイヤーの入り口として、また統率者戦の素晴らしい世界への導入として意図されたものです。
土地の怒り

デッキリストはこちら。
ナヤカラーの上陸テーマデッキであり、豊富な土地サーチと、新規カードである《宝物の守部》《晶洞石の憤怒獣》ほか強力な上陸クリーチャーが多数収録されている。

《ムル・ダヤの祖、オブーン》の除去耐性の無さをカバーしつつ、ギルド門など弱い土地を入れ替えると、デッキパワーを底上げできるよ!
騙し討ち

デッキリストはこちら。
ディミーアカラーのならず者部族デッキであり、コントロール奪取や切削、追加ドローに長けている。
中盤以降のアドバンテージを得やすい一方、ならず者クリーチャーが小粒でサイズ負けしやすく、いかに序盤を耐えるかがカギとなる。

《思案》《定業》など1マナドローを追加しつつ、テーマと無関係な《鎌爪》や弱いならず者クリーチャーを入れ替えると、デッキパワーを底上げできるかな
『統率者レジェンズ』構築済みデッキ
発売日時:2020年11月20日
製品背景:最初にこのアイデアを思いついてから発売に至るまでに、6年近くの歳月がかかっている。このセットの内容を形作るうえで初期から重要とされてきた、3つのポイントがある。
- このセットは、多元宇宙のあらゆる時間、あらゆる場所から引用してもよい。ローウィンからアラーラまで――ウェザーライト・クルーの物語から今日に至るまで(さらには切り込もうと思えばもっと深い部分にまで!)――そこには山ほどの題材がある。
- フレイバー的には似ているものの、メカニズム的にはこれは『モダンホライゾン』ではない。奇妙なメカニズムを混ぜ合わせたり、パワーレベルを大幅に引き上げるといった場ではないということだ。参考として、『統率者レジェンズ』には、通常のセットで常盤木とされていないメカニズムが4つ含まれている。3つは過去に存在したもの(共闘、続唱、統治者)で、1つは新しいもの(再演)だ。
- これはリミテッドの統率者戦を遊ぶためのものだ。つまるところ、そのアイデアからすべてが始まった!
潮流を切り裂け

デッキリストはこちら。
上陸がテーマだが、高コストクリーチャーと土地の枚数が多すぎるため、初手ムラが起きやすい。

『統率者レジェンズ』ドラフトしながら、入れ替えるのが楽しそう♪

シミックカラーはクリーチャー除去が苦手な色なので、無色のリセット呪文も追加したいな
戦いに備えよ

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オーラと装備品がテーマなのに、《太陽打ちの槌》を活かすためかインスタントが多すぎるため、《太陽打ちの槌》の有無で強さにムラが生じやすい。

《太陽打ちの槌》でサーチするインスタントは厳選して、強力なオーラと装備品に入れ替えると良さそう♪

『統率者2014』-石中で錬磨-デッキと組み合わせても良いな
『カルドハイム』統率者デッキ
発売日時:2021年2月5日
製品背景:『カルドハイム』では『ゼンディカーの夜明け』の時と同様、2種類の統率者デッキが発売されます。これらのデッキは、統率者戦の探検を始める入門プレイヤーへの導入、またはレベルアップのためにデザインされています。

完全新規カードの収録数が多い。
『ゼンディカーの夜明け』統率者デッキは各デッキ3枚ずつだったのに、『カルドハイム』統率者デッキは各デッキに8枚ずつも入っているぞ!

シングル買いよりもデッキ購入したほうがお得!?
幻影の前兆

デッキリストはこちら。
予顕やブリンクなど、一時的に追放するメカニズムをテーマにしている。
予顕の強さが未知数だけど、ソーサリータイミングで2マナ使うのはコミュニティーのパワーレベルが上がるほどキツイと予想される。

《恒久守護のラナール》が戦場にいるといないとで、マナ効率が雲泥の差。
悪く言えば《恒久守護のラナール》依存になりがちかなぁ

少しでも依存度を下げるなら、マナ加速手段を多めに差し替えたい


タップインランドが多いから、予算内で土地も差し替えたいね
新規カード8枚は全てレア以上でカードパワーが高く、テーマに沿っているので抜く必要はない。

一方でデッキ内には、中途半端に飛行とトークンテーマがある。
どちらかに絞るか、両方抜いてしまってコントロールデッキにしても良いだろう


その分、スタンダードフォーマットで持っているカード差し替えられるもんね

予顕だけでも《ドゥームスカール》《栄光の守護者》《シュタルンハイムの解放》《アールンドの天啓》《星界の軍馬》《神秘の反射》あたりは入れたいな
エルフの帝国

デッキリストはこちら。
とてもシンプルにエルフ部族がテーマ。
直前のセット『統率者レジェンズ』のゴルガリカラーもエルフ部族がテーマだったため、『統率者レジェンズ』からの再録も多い。

往年のエルフ部族デッキ同様、
- 《リス・アラナの狩りの達人》《エルフの行列》などトークン戦術による横展開
- 《ラノワールの異形》《スケムファーの冠》などの縦展開
に加え、攻撃が通らなくても
- 統率者である《エルフの刃、ラスリル》自身の起動型能力
でトドメを刺せ、かなり攻撃力が高い。

難点は《怒りの神、トラルフ》の存在かなぁ。
デッキ内にサクり台がないので、まずは用意しておきたい


マナ・クリーチャーが豊富なのに土地枚数が多く、マナフラッドしやすそう。
土地枚数を減らしつつ、タップインランドから差し替えたいね

ドローソースが少なめなので、手札が枯れやすいのも気になる。
クリーチャー依存のドローだと全体除去で詰むので、単体で機能するドローソースを採用したい

『ストリクスヘイヴン:魔法学院』統率者デッキ
発売日時:2021年4月24日
製品背景:去年の『イコリア:巨獣の棲処』と同じく、2021年版の『統率者』の発売は『ストリクスヘイヴン』に紐づけられています。つまり、各大学ごとに1つ、全5種類のデッキがあるということです。これらのデッキの中には、全部で81枚の新規カードがあり、これはこれまでの『統率者』セットでの最多枚数です。

完全新規カードが、各デッキに16枚も入っているから超お得!

裏を返せば、通常セットでは揃わないカードが多いということ。
将来の特殊セットで再録されるカードもあるだろうが、気になるカードが収録されているセットは、迷わず購入した方が良いかも!?
新規カードが多いだけでなく、過去の構築済みデッキと比べても、レアリティが高いカードが多く収録されているのが特徴。

デッキパワー自体が高めなので、入れ替えしなくても良いくらい強いかも!?
シルバークイルの声明

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オルゾフカラーの構築済みデッキ。
シルバークイルの特徴である、交渉力に関するカードが多い一方、クアンドリクスの量子と+1/+1カウンターでテーマ被りしている。また、過去の色の役割上、墓地活用カードが多め。

交渉力でヘイトコントロールしつつ漁夫の利を狙うため、今回の構築済みデッキの中では最も統率者初心者向けではない

スタンダードやヒストリックなど1対1戦しか遊んだことがないプレイヤーが、いきなり交渉力を発揮するのは難しいよね
気になる点として、ある程度対戦相手に気持ちよくプレイしてもらうにしても、無限コンボや即死コンボへの対応策が少ない。

コンボ対応策として《天使の嗜み》を追加するのがおすすめ!
プリズマリの表現

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イゼットカラーの構築済みデッキ。
プリズマリ大学の特徴である、インスタントやソーサリーを踏み倒したりコピーするカードが多く、新規キーワード能力の魔技や護法を持つクリーチャーも多い。

踏み倒したりコピーする時点でアドが取りやすい上、《精神の願望》など最凶キーワード能力であるストーム持ちカードも複数収録されている。
歴代構築済みデッキの中でも、トップクラスにデッキパワーが高いんじゃないかな
気になる点として、ランダムに踏み倒す可能性が高いのに、X呪文が2枚、打ち消し呪文が2枚収録されている。


踏み倒すと、X呪文はX=0扱いになるし、打ち消し呪文は打ち消す対象がないことが多いもんね

モードを持つ打ち消し呪文や追加ターンカードと入れ替えると良いかな
ウィザーブルームの魔術

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ゴルガリカラーの構築済みデッキ。
ウィザーブルームの特徴である、ライフアドバンテージを活かすカードが多い。

基本的にライフアドは勝利につながらないため、統率者戦では軽視されがち。
だけど、本デッキはライフ増減で誘発する効果ばかりなので、ライフアドを稼ぎながら自然に戦況を有利にできるよ!
気になる点として、《血なまぐさい結合》系カードが3枚も入っているのに、《極上の血》が入っていない。

無限コンボを入れるのに抵抗がなければ《極上の血》を追加するのがおすすめ!
ロアホールドの伝承

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ボロスカラーの構築済みデッキ。
ロアホールドの特徴である、墓地活用と遺跡(アーティファクト)に関するカードが多い。
統率者戦における長年の悩みであった、ボロスカラー=アグロという特徴を排除した工夫が感じられる。一方で、過去の色の役割上、シルバークイルの声明とは墓地活用がテーマ被りしている。
気になる点として、アーティファクト特化なのでクリーチャーもアーティファクト・クリーチャーが多く、アーティファクト全体除去でクリーチャーも失いやすい。

《屑鉄の学者、ダレッティ》などで踏み倒すこと前提に、《ダークスティールの溶鉱炉》を追加するのがおすすめ!
クアンドリクスの量子

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シミックカラーの構築済みデッキ。
クアンドリクスの特徴である、トークンと+1/+1カウンターに特化した能力を持つカードが多い。

新規クリーチャー・トークンであるフラクタルのような効果のカードが多いので、アド損しにくい

どういうこと?
+1/+1カウンターを乗せたり参照するだけのカードは、クリーチャーがいないと手札で腐る。そういった腐りやすい効果のカードは、実は本デッキに採用されていない。

+1/+1カウンターテーマについては、下手に入れ替えると裏目になる可能性があるくらい、ちゃんと練られていると思うよ
気になる点として、勝利手段が、トークンを横展開してから全体強化して殴る1パターンしかない。

特殊勝利手段として《シミックの隆盛》を追加するのがおすすめ!
構築済みデッキ同士の相性
色・テーマが近しい構築済みデッキは相性が良い。
例えば、『永久取引』『一から構築』『優越性の仮託』『極上の発明品』は全てアーティファクトテーマなので、組み合わせた上でイゼット、エスパー、4色の統率者を検討できる。

各構築済みデッキの特徴やおすすめ度合いは分かったと思う。
結論から言えば、通常セットでも良く使われる、アーティファクト、エンチャント、プレインズウォーカー、土地、+1/+1カウンター、リアニメイトといったテーマは、スタンダード資産から統率者構築済みデッキに組み込みやすく、初心者におすすめ。

逆にヘイトコントロール系や部族デッキは、ゲーム中の立ち回りが難しい上に、通常セットから採用できるカードが少ないので、セカンドデッキを作るくらい慣れてからのほうが良いね。
結論:一番おすすめな構築済みデッキは・・・

『統率者2016』のデッキ5つかな。
過去の構築済みデッキは入手しにくいので、それらデッキの伝説クリーチャーが再録されているのはありがたいし、共闘の15体を組み合わせるだけでも、105通りのデッキが作れるので、構築がはかどる。

とはいえ、『統率者2016』も発売から5年経っている。
過去の構築済みデッキがどうしても手に入らない場合は、一番最近の構築済みデッキを1つ購入して、欲しいカードをシングル買いして入れ替えるのが早いかもね。
『統率者レジェンズ』ドラフトを楽しもう!
構築済みデッキではないけれど、おすすめなのが『統率者レジェンズ』!!
『統率者2016』収録の共闘持ちクリーチャーほか、過去の統率者構築済みデッキに収録されていた強力な伝説クリーチャーが多数再録されている。

さらに、《マナ吸収》《吸血の教示者》など、汎用性が高く使い勝手が良いカードも多数再録される。


気に入った構築済みデッキを購入しつつ、『統率者レジェンズ』でドラフトしたカードを入れ替えるのも楽しそう♪
コメント
最近、時間に余裕が出来たので学生時代に遊んでいたMtGに復帰したものです。周りがカジュアルプレイ―ヤーばかりなので、統率者フォーマットで遊んでいます。こちらの記事は他のどの情報サイトよりも、大変参考になりました。もし、よろしければ2019年版のアップデートを切に願います…
コメントありがとうございます。参考いただけて嬉しいです。
さて、私自身が『統率者2019』の新しい統率者達を試している最中で、うっかり本記事の更新を忘れていました。
さっそく2019年版をアップデートしましたので、ぜひご覧ください。